「キレる」の由来や語源

今回は「キレる」の由来や語源を紹介する。今回紹介するのは、物が切れるの「切れる」ではなく、「突然、怒り出す」という意味のある「キレる」の語源である。

「キレる」の語源は諸説あるが、お笑い芸人「西川のりお」のギャグが語源になったという説が最も有力である。

1972年(昭和47年)のことである。当時、西川のりおは「横中バック」という芸名で、「横中バックケース」というお笑いコンビで活動していた。

その頃の西川のりおはデビューしたばかりの新人で、何をやっても客は笑ってくれない状態だった。

ある日、西川のりおは、舞台に上がり漫才を披露したが、いつも通り、客は誰1人笑わなかった。

ついに堪忍袋の緒が切れた西川のりおは、舞台にあるスタンドマイクのコードをかじり、「頭の線が切れとんじゃ」と怒りだした。すると、客は大爆笑したのである。

この時の、西川のりおのギャグ「頭の線が切れとんじゃ」が「キレる」の語源になったという説が最も有力である。

なお、キレ芸で受けるようになった西川のりおは暴走を続け、やがては劇場を出入り禁止になり、お笑いコンビ「横中バックケース」は解散。その後、上方よしおと出会い、お笑いコンビ「西川のりお・上方よしお」を結成している。

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