江戸時代の鍛冶屋では、師匠と弟子とが槌(つち=ハンマー)を打って刀を鍛えた。師匠が槌を打つ合間に、弟子が槌を打っていた。この弟子の槌を「相槌(あいづち)」と言っていた。
これが転じて、相手の話しの間にうなずくことを「相槌を打つ」と言うようになった。
上で紹介したとおり、鍛冶屋は師匠と弟子とが交互に槌を打って刀を鍛えていたが、この時、師匠と弟子とのタイミングがずれると、槌を打つ音が「トン」「チン」「カン」と無様に聞こえていた。
この擬音が転じて、「つじつまが合わない」「間抜けな様子」などを「とんちんかん」と言うようになった。
一般的に、相槌を打つ時に使用する言葉は、「うん」「なるほど」「その通り」などである。この言葉を変えるだけで、簡単に相槌が上手くなる。
ポイントは、相手が話しの終盤で使った言葉や単語を繰り返すだけである。相手が使った言葉を返すことで、相手を「自分の話を聞いてくれている」と安心させることがでる。
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2011年7月28日(木)Copyright(C) 理論的な文章の書き方All Rights Reserved.