論理的な文章の書き方入門の感想

飯間浩明の著書「非論理的な人のための 論理的な文章の書き方入門」を読んだので、感想を書く。非常に勉強になったので、倫理的な文章を書きたい人には、お薦めする。

「論理的な文章の書き方入門」はタイトルの通り、論理的な文章を書くための入門書である。理論的な文章の書き方を、分りやすく紹介している。入門書なので、簡単に読める。

著者の飯間浩明によると、全ての文章は「日記文」と「クイズ文」に分類できるという。

クイズ文とは「問題」「答え」「理由」で構成する文章で、クイズ文は「Yes or No型」「How型」「Wh-型」「Why型」に分類できる。

そして、クイズ文以外の文章は日記文になる。ニュース記事や小説だけでなく、和歌や短歌なども日記文である。

クイズ文とは、「論文」「小論文」タイプの文章のことだが、「論理的な文章の書き方入門」は論文・小論文をクイズにまでかみ砕いて丁寧に解説しているので、文章の構成が理解しやすい。

かなり初心者向けの入門書だが、ディベートを取り上げて、「予想される反論」や「反論に対する反論」などの書き方も紹介しているほか、「理由」を支える「証拠」の書き方なども解説しており、かなり高度な文章が書けるようになっている。

「論理的な文章の書き方入門」は、主義や主張をより強固にする文章の書き方なので、主義や主張が無ければ、活用する機会は無いが、新聞記事などの日記文をクイズ文に変える方法も紹介しているので、ブログや日記に応用できる。

「論理的な文章の書き方入門」は、本格的な論文や小論文を書く人には物足りないが、ポイントは押さえてあるので、入門書には最適である。また、ブログや日記の文章をレベルアップしたい人にもお勧めである。