ノベライズ「美しい隣人」の感想

ノベライズ本「美しい隣人」を読みました。ノベライズ「美しい隣人」は、フジテレビ系ドラマ「美しい隣人」を小説にした本で、事実上の原作と言える本です。非常に面白かったです。

ドラマ「美しい隣人」の脚本を担当したのは神山由美子ですが、ノベライズは花井良智が担当しています。文章は読みやすく、4時間程度で読み終えました。

ノベライズでは、ドラマ「美しい隣人」に登場する謎の少年・松井理生(まつい・りお)の過去についても書かれているので、少しネタバレしておきます。

松井理生は、何かの拍子に家族と離れて1人で貧乏暮らしをしていたようです。詳しい理由は分かりません。

松井理生は、1年前のお祭りの日に、大きな木から下りられなくなった矢野駿を助けた。そのお礼とて食事に招かれ、喫茶店「ミッキー」を経営している相田夫婦と出会い、貧乏暮らししていることを話したところ、相田夫婦が雇い入れることになったようです。

ドラマでは、夫・相田和史(森山栄治)が松井理生(南圭介)を雇いますが、妻・相田真由美(三浦理恵子)は松井理生を雇うことに反対していました。

相田真由美が反対した理由は不明ですが、喫茶店「ミッキー」は自宅の一角を改装した喫茶店で、客のほとんどは近隣住人やママ友といった状況を考えると、アルバイトを雇うほどの余裕は無いのだと思います。

また、ノベライズの松井理生には、マイヤー沙希ら家族3人の写真を撮影するというエピソードもありました。息子の隼人が池で死ぬ前のことで、マイヤー沙希が筧雅彦を蹴るようになる前のエピソードのようです。

ノベライズ「美しい隣人」を読んで、マイヤー沙希の謎がますます深まりました。いったいマイヤー沙希とは何者で、目的は何なのか。なぜマイヤーと名乗っているのか。

ノベライズ単体だとつまらないですが、ドラマと併せると非常に面白い。ノベライズはドラマの調味料。ゲームソフトで言うところのパワーアップキッドです。ノベライズは、ドラマ「美しい隣人」を観ている人にはお勧めの1冊です。